うつ病になる要因は様々です。例えば人間関係での些細なトラブルが病気の発症要因になり得ることもあります。仕事の失敗などからくるストレスでも病気に罹ってしまう可能性があるでしょう。ストレスをためてしまう事や別の病気の影響で発症してしまうこともありますが、うつ病は同じ条件であれば誰でも発症してしまう病気ではありません。要因と言うものはあくまでもきっかけであり、絶対的なものではないからです。そして、この病気には発症しやすい人とそうでない人がいるので、自分がこの病気を発症しやすいのかどうか確かめておきましょう。
近年、社会的に問題視されているうつ病ですが、この病気を発症する人には性格の面で共通している部分が多いとされているのです。まず大きな共通点として真面目であることが挙げられます。精神的な病気というものは真面目な方であれば発症しないといった勘違いをしている人が多くいるのですが、これは大きな間違いです。特にうつ病は真面目な人ほど発症しやすい傾向にあると言われています。理由としては勉強や仕事で周囲からの期待に応える為に自分の限界を超えても頑張ろうとしてしまうためです。心に余裕がない状態が続くと精神的に消耗し、気持ちがコントロールできなくなってきます。初めは精神的にもエネルギーが余っている状態なのでなんとか乗り切ることができますが、この状態が続けば心のエネルギーがなくなり、気持ちを建て直すことは困難な状態に陥るでしょう。次第にストレスや疲労感でいっぱいになり心が健康でいるためのバランスを保てなくなり、病気になってしまうのです。そういった理由から完璧主義者や生真面目な方はこの病気を発症するリスクが高いと言えます。「完璧でなければ気が済まない」と細部に無理にこだわる人は注意しておきましょう。適度に力を抜くことを覚えて、ストレスや疲労をためないようにすることが大切です。医師やカウンセラーと相談することでその人に合ったストレスの発散方法や疲れを溜めない為の対処法が見つかるでしょう。また、うつ病を発症させてしまう人は自己表現が苦手な人が多い傾向もあります。思ったことや感じたことをうまく表現することができないと、ストレスを発散することができずに心の内側に溜め込んでしまうのです。辛い気持ちや苦しい気持ちを外に吐き出すことができず、結果的にストレスを溜めてしまいます。「どうして自分の気持ちを分かってくれないのか」と思うことが多い方は注意が必要です。まずは医師やカウンセラーに相談してみると良いでしょう。
最後にうつ病を発症しやすい人の共通点は、「物事の優先順位を自分でつけるのが苦手」な人です。このような方は周りの意見に流されてしまいがちで、自分の気持ちを押し殺してしまうことが多くなってしまいます。周囲の評価や、成績を判断基準にしてしまうと自分の心と身体の許容範囲を超えた頑張りをしてしまうことが多くなってしまうでしょう。まずは自分の心のキャパシティーがどれくらいなのか確かめておくことも、うつ病予防には大切です。専門の医師などと協力して対策していくと良いでしょう。
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